C-CELL’LINO

SPECIAL INTERVIEW

シセルリノ スペシャルインタビュー
Vol.1

進化するサロンブランディング

昨今、トリミングサロンも多種多様になって参りました。

又、女性の活躍の場でもあるトリミングサロン。

有名サロン様からブランディングはどうしているのか?

これからの業界を背負って立つトリマー様にインタビュー致しました。

第一弾はatelier ∞ Knoll オーナーの杉浦様こと「あかりん」に聞いてみました。

atelier∞knoll

オーナー

杉浦あかり様


<プロフィール>

美容専門学校卒業し、2014年にトリマーに転身。

その後、都内有名サロンなどで学び、2017年に独立し、atelier∞knoll をオープンし、現在に至る。

また都内を中心にヨーキーカットのセミナー講師を行いながらも、常に自身のカット技術を磨かれている。

得意犬種:ヨークシャーテリア

得意カット:デザインカット

絶対的に得意な所を創る事。サロンのお手本。

サロン式ランチェスター戦略とは?


- ペット美容の現状と展望について

- 美意識の高くなったお客様の要望に応えるために気を付けていらっしゃることは何ですか?

- SNSが今、主流の現代ですが、その点で気を付けていらっしゃることはありますか?

- 今後のサロン展開についてはどのようにお考えでしょうか?

Q.

- ペット美容の現状と展望について。美容の効率化と図るトリミングと、1頭1頭に合わせたデザイン、スタイルにこだわったサロンの両方がありますが、その中でお客様のニーズが多様化してきている中で感じられていることはありますか?

杉浦氏:

トリミングをはじめて6年になりますが、この6年必死になってやってきました。

その中で感じることは、昔はキレイにカットされることが「カワイイ、満足」であったと思うのですが、(もちろん、その頃から美意識の高いお客様もいらっしゃいました)キレイにしてほしいという感覚から、「もっとこうしてほしい。あの仔のようにしてほしい」という要望が増えてきたという感じはあります。

それは、お客様の目線が「人の美容」に近い目線になってきたことにあると思います。

フードであったり、美容に出す周期であったり、施術される内容も人のエステに近い内容になってきていますし、メーカー様もいろいろな商品をリリースされ、私たちトリマーもその情報をいち早く発信していくという流れがお客様の美意識を高めていると思います。

Q.

- 美意識の高くなったお客様の要望に応えるために気を付けていらっしゃることは何ですか?

杉浦氏:

私は、カットであれば、その仔に似合う体型、顔、毛量に合ったスタイルを提案したり、シャンプーであれば、皮膚、被毛の状態を見て、その仔に合ったシャンプーをお客様に提案するように気を付けてます。

当然、お客様から「こんな風にしてほしい」とご要望をいただきますが、それをそのまま鵜呑みに当てはめるのではなく、逆に私からその仔に合うスタイルを提案してあげることが大事であると思ってます。

私はトリマーとは「提案力」が大事であると考えてますので。

だから、その提案をするために、日々、一生懸命「勉強」することが大事だと思います。

あとは、なるべく専門用語や難しい言葉を使わずに、誰に話してもわかるように伝えることを心がけてます。

そして、自分を包み隠さず、ありのままを出すことでお客様との信頼関係を築いています。

例えば、当たり前かもしれませんが、できないことや、わからないことには、素直に「できませんよ」、「どうなるかわかりませんよ」などはっきりと伝えることで得意、不得意をお客様にもご理解いただき、アトリエ∞ノルのブランディングができているのかなと思います。

Q.

- SNSが今、主流の現代ですが、その点で気を付けていらっしゃることはありますか?

杉浦氏:

写真の撮り方です。

カットしたスタイルの良さ、シャンプーの良さがより引き立つ撮り方はすごく気をつけて撮るようにしています。

だいたい1頭につき、30枚くらいは平均して撮影しています。

その写真を見てお客様が反応してくださりますし、私自身もあの場が自身の技術アピールの場として発信するようにしています。

新たなスタイルを発信することで、それを見たお客様も自身のワンちゃんを「同じようにしてほしい」というお声をいただくことも多いので。

Q.

- 今後のサロン展開についてはどのようにお考えでしょうか?

杉浦氏:

何かに特化した展開をしていくほうが良いのではないかと思っています。

これは、これからオープンをされる方もそうですし、現在、サロンに勤めていらっしゃる方もそうなのですが、自身が何をしたいのか?何を学びたいのか?明確なビジョンをもって取り組むことが大事だと思います。

弱いところを克服していくことは大事ですが、それ以上に自身の強みを最大限に活かすほうがメリットがあると考えています。

その得意分野を好まれるお客様が自然と集まっていただけ、お店の価値、自身の価値もあがり、お客様満足度もより高められると思うからです。